お菓子を作るときのバター、無塩バターと有塩バターで迷ったことはありませんか?
無塩バターの方がお菓子にはいいと聞くけれど、家にあるのば有塩バター、これは使えないの?と思うことはあるかと思います。
そこで、同じようにクッキーを作って比べてみました。
どちらのバターの方がおいしくできたのか、焼き上がりに違いがあるのか、迷っている方の参考になればうれしいです。
無塩バターと有塩バターの違い
無塩バターと有塩バター、違いは製造過程で塩が添加されているかどうか、です。
無塩バターでも、もととなる生乳に塩分が含まれているため、正確には「食塩不使用バター」になります。
有塩バターは製造過程で1.5%程度の塩(バター100gに対して1.5g)が加えられます。
塩が加える目的は、料理の味付けのためと、保存期間を延ばすためです。
お菓子には無塩バター、と言われる理由は以下の2点からです。
- 塩味がお菓子の味の変えてしまうことと(お菓子の味が塩辛くなる)
- 塩が小麦粉のグルテンを働きを強めてしまうこと(食感が変わる)
実際にクッキーを作るとどうなるか、試してみました!
材料と作り方(プレーンクッキー) 4㎝大 各20枚分ずつ
有塩バターと無塩バターを使ってクッキーを作りました。
バターの違い以外は材料も作り方も同じです。
- 有塩バターのプレーンクッキー(20枚)
- 有塩バター 50g
- グラニュー糖 35g
- 卵黄 1/2個
- 薄力粉 100g
- 無塩バターのプレーンクッキー(20枚)
- 有塩バター 50g
- グラニュー糖 35g
- 卵黄 1/2個
- 薄力粉 100g
1.ボウルにバターを入れて電子レンジ600Wで20~30秒加熱する。ボウルの底に当たっている場所が溶け始めるくらいまで。足りなければ10秒ずつ追加で加熱する。泡立て器でよく混ぜる。
2.グラニュー糖を一度に入れ、よく混ぜる。
3.卵黄を入れてよく混ぜる。
4.薄力粉をふるいながら3回に分けて入れ、そのつどヘラで切るように混ぜる。
5.ひとまとめにしてビニル袋に入れ、冷蔵庫で1時間休ませる。
6.麺棒で6~7mmの厚みに生地を伸ばし、型抜きをする。クッキングシートを敷いた天板に型抜きしたクッキー生地を並べる。オーブンを180度に温め始める。
7.180度に予熱したオーブンで10分焼く。
焼き上がりの違い
焼き上がりは見た目には大きく変わりません。
ちょっと無塩バターの方が高さがあるかな、と思うくらいです。
ですが半分に切って断面を見ると、真ん中が無塩バターの方が膨れています。
有塩バターはグルテンが強くなり、膨らむときに邪魔されたようです。
切るときも、有塩バターのクッキーは硬く、切りにくかったです。
有塩バターと無塩バター、どちらのクッキーがおいしかった?
味に関しては、比べると確かに有塩バターのクッキーは塩味を感じ、無塩バターのクッキーは甘く感じます。
食感は有塩バターのクッキーはカリッとしていて、無塩バターのクッキーがサクサクでした。
一般的に好まれるのは、甘くサクサクした無塩バターの方かと思います。
しかし、有塩バターのクッキーもおいしいクッキーです。
カリッとした硬めのクッキーが好みならば、こちらの方がいいかもしれません。
塩味がするとは言っても、同時に比較したらはっきり分かるものの、食べ続けるとどちらかわからなくなる程度です。
生クリームやジャムをつけて食べる場合は無塩バターの方がいいかと思いますが、あとは好みですね。
どっちもおいしいクッキーだよ。両方好き。
まとめ
お菓子を作るときのちょっとした疑問、無塩バターと有塩バターどちらを使うべきか、疑問は解消されたでしょうか?
両方同時に作って比べたことはなかったので、おもしろかったです。
無塩バターと有塩バター、材料が1つ違うだけでこんなにできあがりが変わるのですね。
どちらのバターを使うのでも、お家でのお菓子作りを楽しめますように。
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